ビリヤードボールの衝突

自分の頭を整理するためのブログです。

ライカン『言語哲学』第二章 確定記述⑵ ラッセルの確定記述に関する理論と問題の解決

単称名のうちの一つである確定記述が、世界のうちに存在する何かを選び取るor表示することによって意味を持つ(意味の指示説)とすると起こってしまう問題を前回確認した。今回は、ラッセルが意味の指示説に代わって展開する確定記述に関する理論と、それに…

ライカン『言語哲学』第二章 確定記述⑴ 確定記述の意味が指示に尽きるとしたら、どんな問題が起こるか?

意味の指示説がすべての語に当てはまるわけではないとしても、少なくとも固有名や代名詞、確定記述(こういうやつらを単称名という)については正しい、と思われるような気がする。しかし、ラッセルは、確定記述は何かを表示することで意味を持つわけではな…

ライカン『言語哲学』第一章 意味と指示

・任意の記号や音声列のうちのあるものは有意味な文である。 ・有意味な文は全て、特定の何事かを意味している。 では、意味とは何か。何かを意味しているとはどのようなことなのか。何によってその文は有意味になっているのだろうか。 私たちの意味に関する…